5年間、ほぼ毎週つかってきた初代AirPods Proが先日から不調に…起動時にジジジーと耳触りノイズが発生。さすがに使い続けるの厳しいか。思えば一蘭ラーメンスープへのダイブ(水没)なども乗り越えよく保ってくれました。
お正月のセールを利用して第二世代のAirPodsProに買い替えることを決めました。
そこで今回はワイヤレスイヤホンのど定番であるAirPods。その最上位モデルであるPro2(第2世代)を入手しましたのでレビューします。

前世代からパワーアップした点を中心に紹介していく
内容物と外観
内容物
- AirPods Pro2本体
- イヤーチップ3種類(XS,S,Lサイズがそれぞれ2個付属します)←本体にはMサイズのイヤーチップが装着済
- 充電ケーブル(Type C-Type C)
- 説明書一式(アップルシールはありません)




外観
ケースは光沢がある真っ白なボディ。傷はつきやすいですが白なのであまり目立たない印象です。
第一世代とほとんど大きさ、見た目ともに変化はありません。第2世代からの新規点として側面にストラップ用の穴、底面にスピーカーが追加になりました。










製品紹介
スペック
- ノイズキャンセリング機能によって、周囲の音を消すことができる
- 装着検出機能によって、イヤホンを耳から外すと音楽が止まる
- 自動デバイス切り替え機能によって、使用しているデバイスを変えると自動で出力元が切り替わる
- イヤホンに操作ボタンがあり、音楽の停止、音量調整、曲のスキップなどができる
第1世代との比較
まずは外観から見ていきます。
ケースについては右側面にストラップ用の穴、底面にスピーカーが追加になりました。外寸については同じ大きさなので、パッと見では同じに見えます。
次にイヤホンについてですが、外観はほとんど変化はありません。機能面としては操作ボタン(イヤホンのくぼみ部)で音量の調整ができるようになりました。(後ほど詳しく書いています)




スペックの違いは下記の通りです。
第1世代 | 第2世代 | |
---|---|---|
価格 | ¥38,800(税込) | ¥39,800(税込) |
ケースサイズ | 60.6 x 45.2x 21.7mm | 60.6 x 45.2x 21.7mm |
ケース重さ | 50.8 g | 50.8 g |
チップ | H1 | H2 |
機能 | ・アクティブノイズキャンセリング ・外音取り込み機能 ・空間オーディオ | ・アクティブノイズキャンセリング ・外音取り込み機能 ・空間オーディオ ・適応型環境音除去 ・音量調整機能 ・「探す」機能 |
接続方式 | Bluetooth5.0 | Bluetooth5.3 |
バッテリー持ち | ・音楽の連続再生: 最大5時間 ・連続通話: 最大3.5時間 ・充電ケースとの併用: 最大24時間 | ・音楽の連続再生: 最大6時間 ・連続通話: 最大4.5時間 ・充電ケースとの併用: 最大30時間 |
防水性能 | 本体:IPX4 ケース:なし | 本体:IPX4 ケース:IPX4 |
ケース充電方式 | ・有線→Lightning ・無線→MagSafe、Qi規格 | ・有線→type C ・無線→MagSafe、Qi規格、アップルウォッチ用充電 |
第1世代からのパワーアップ
充電端子がType Cになった
ようやくケースの充電端子がLightningからUSB typeCに変更になりました。地味ですが大きな変化です。これだけでも買い替える理由になります。



ようやく我が家からLightningケーブルを一掃できます
イヤホン側で音量の調整ができるようになった
多くの方が待ち望んだ機能がついに搭載されました。イヤホンの操作ボタン(感圧センサ)によって、音量の調整ができるようになりました。(音量調整以外にも、下記のように音楽の停止・再生・曲送り・始めから再生・外音取り込み機能/ノイズキャンセリングのモード切り替えなどの操作が可能です)


目的 | 操作方法 |
---|---|
音量上げる | 上にスワイプ |
音量下げる | 下にスワイプ |
再生・停止 | 1回押す |
次の曲 | 2回押す |
前の曲 | 3回押す |
モード切り替え | 長押し |
操作性も及第点で誤作動などもなくスムーズに操作が可能です。物理スイッチではないので若干の慣れが必要かもしれません。



正直かなり便利です。この機能のために第1世代から買い替えてもいいレベルです。
ノイズキャンセリング性能が向上
メーカーによると第一世代からアクティブノイズキャンセリング2倍向上したとのこと。正直第1世代から、他社イヤホンのノイズキャンセリングと比べてもかなり性能がよかったので、変化はあまり感じられないかと思っていましたが…。
明らかに向上していました。これをつけると周りの音が消えます。
特に人の喋り声に対する精度が大幅に上がっています。ノイズキャンセリングでは、飛行機のゴーーといった一定周波数の低減が得意でしたが、人の会話などの低減はあまりできませんでした。それが第2世代では大幅に改善されており、隣の会話の内容も聞き取れないほど低減してくれます。
もちろん一定周波数のノイズの低減も明らかに向上しており、2倍という数字も納得です。
外音取り込み機能が完全体になった
第1世代での外音取り込み機能では、周りの音を機械で処理したような若干の違和感がありました(完全主観)。それが第2世代では、適応型環境音除去の効果でその違和感がなくなり、かなり自然な音声になりました。
要するにAirPods をつけて外音取り込み機能をONにしている状態と、イヤホンをつけていない状態の音の聞こえ方に差がなくなりました。
ほとんどの方はそんなに気にしないことかもしれませんが、筆者は割と感動したポイントでした。



この完成度ならもう補聴器として売ってもいいのでは…。
「探す」機能が追加された
ケースにスピーカーが搭載され、音を出すことができるようになりました。(iPhoneからの操作)
これによって、AirPodsが見当たらないときに音をたよりに探すことができるようになりました。また、iPhoneの「探す」のアプリから現在地を確認することができるようになりました。なくなりやすいデバイスなので地味に助かる機能ですね。
音質は正直変化はない(私にはわからなかった)
本作ではH2チップの搭載、ドライバーやアンプの再設計によって音質が向上しているそうです。特に低音域の豊かさと高音質のクリアさが向上し、原音に忠実なサウンドを奏でてくれるそうです。ただ一つ問題が…。
前作との音質の違いは耳の精度が良くない筆者にはわかりませんでした。
Proとノーマルの違い
AirPods Proの対抗馬としたらノーマルのAirPods 4。AirPodsの購入を検討されている方はどっちを買えばいいのか迷われているかと思います。この2台の違いをスペックから説明します。


AirPods 4 | AirPods Pro第2世代 | |
---|---|---|
価格 | ノイキャン搭載:¥29,800(税込) ノイキャン無し:¥21,800(税込) | ¥39,800(税込) |
ケースサイズ | 50.1x 46.2x 21.2mm | 60.6 x 45.2x 21.7mm |
ケース重さ | 34.7 g | 50.8 g |
イヤホンタイプ | インナーイヤー型(解放型) | カナル型(密閉型) |
機能 | ・アクティブノイズキャンセリング ・外音取り込み機能 ・空間オーディオ | ・アクティブノイズキャンセリング ・外音取り込み機能 ・空間オーディオ |
イヤホンでの操作 | ・曲の停止、再生、曲のスキップ | ・曲の停止、再生、曲のスキップ ・音量調整、モード切り替え |
バッテリー持ち | ・音楽の連続再生5時間 | ・音楽の連続再生6時間 |
防水性能 | 本体:なし ケース:IP54 | 本体:IPX4 ケース:IPX4 |
ケース充電端子 | ・有線→type C ・無線→MagSafe、Qi規格、アップルウォッチ用充電 | ・有線→type C ・無線→MagSafe、Qi規格、アップルウォッチ用充電 |
音楽の聞こえ方ですがこちらも大きく異なります。ただこれに関しては、ストアにいって実際に聴き比べるのが一番かと思います。
- とにかく遮音性(密閉性)を求めている
- 外れにくさを求めている
- 解像度の高い音楽を求めている
- コスパ重視の方
- 開放的なつけ心地を求めている
- 音楽を聞きながら周囲の音を聞きたい(Proでも可)
まとめ
以上、前世代との比較を中心に説明してきましたが、独立型イヤホンとしては音質、ノイズキャンセリング性能、ペアリング、操作性とすべてにおいて高水準な製品です。イヤホンに迷ったらとりあえずAirPodsPro2にしておけば間違いないかと思います。(お金に余裕のある方は)
- ノイズキャンセリング性能が抜群
- イヤホンのみで音量調整、操作が可能
- 充電端子がtypeCに対応
- 高い
- iPhoneをお持ちの方
- とにかく遮音性(ノイズキャンセリング性能)を求めている方
- 複数のアップルデバイスで使う予定の方